宇宙戦艦ヤマト2017年問題より
あとは…あの設定で 弾薬をどうやって補充してるかって事だが…苦笑。
「なるほど。卓見だ。自分はそれほど大きくない戦闘機のウェポンベイに入っているミサイルだけで簡単に空母を沈める理屈が良く分からないと思っていたが、まだ先があったな」
「それは取りあえずいいから。ってかどうせ2199は語らないんだろう?」
「そうだ。語らぬ神に祟りなし」
「語らぬじゃないから」
「それよりも問題はコスモゼロだ」
「そのままだとカタパルト発進は難しいわけだね」
「カタパルトに溝があって、そこを下部翼が通っていく、というのは1つのアイデアだ。土台に当たる問題も確かにありそうだ」
「ちょっと待てよ。君の解釈はどうなんだ?」
「ふふふ。良いところに目を付けたね」
「ってことは何かあるのかい?」
「緑の宇宙戦艦ヤマトを作ったときに、コスモゼロをどうカタパルトに載せるのかは考えた。結果として、映像作品は無視した。コスモゼロの下部翼の下の膨らみをそのままカタパルトに付けた」
「理由は?」
「戦艦大和のカタパルトと水上機に見立てた。だから、下部翼はそのまま水上機のフロートの支柱であり、下の膨らみはフロートなんだ。フロートの下に台があり、カタパルトの上に載っているのが零観と戦艦大和のスタイルなので、それを踏襲した。その解釈で自分は満足した」
「でも、それは君の個人的な解釈であって、万人には認めがたいと思うよ」
「その通りだ。この解釈に唯一の正解は存在しない」
「どう解釈してもどこかで無理が出るってこと?」
「そう思うよ」
問題は §
「問題はなぜカタパルトとコスモゼロのデザインは整合しないかだ」
「理由があると思うの?」
「思う」
「それはいったい?」
「そもそもコスモゼロはカタパルト発進する古代進専用機ではなかったと思う。そういう前提ではデザインされていない」
「カタパルトは?」
「それは戦艦大和由来。大和を改造したという記号性から大きく変更はできない」
「設定の整合性があまり取られていないわけだね」
「細部の整合性の甘さは意外と多い」
「それは2199の問題?」
「そうじゃない。昔からある」
オマケ §
「結局ヤマトの艦載機は、発進する際の運動エネルギーを一度全て殺して、向きを変えてもう一度運動エネルギーを獲得して前に向かって飛んでいくわけだが。2199について1つ気づいた」
「それはなんだい?」
「2199以外の下部艦載機発進口からの発進は自力発進なんだ。でも、2199の場合は、後方に打ち出しているようにも見える。でも、この打ち出すエネルギーは100%無駄なんだよ。後方に進むエネルギーは全て推進力で相殺し、自前の推進力で改めて前に進む運動エネルギーを獲得しなければならない」
「でも、地球の空母も後ろ向きに発艦だよね」
「ブルーノアは前なんだよ。ちゃんとデザインが分かってる」
オマケ2 §
「しかし最近多いね。【それは2199の問題?】【いや、昔からある】的なやり取り」
「そうだ。それがヤマトだ」
「だから、【そうか、でも昔もそうだし、ヤマトらしいと言えばそうなのかな】という結論になりがちってことだね」